最近、理由もわからないけどとにかく気力がわかない。
仕事や家事もいつも通りできないし、いつもどこかイライラしている。
無気力状態になる理由や回復方法があるなら知りたい。
こんな疑問を解決します。
- 「気力がわかない」という状態の解説
- 気力がわかない原因
- 気力を取り戻す方法
- 気力がわかない状態の対処法
原因がわからないけど気力がわかない状態が続いている。
そんなあなたは、知らず知らずのうちにうつ状態になっている可能性があります。
本記事では、気力がわかない状態の概要や原因はもちろん、気力回復の方法と対処法も解説します。
「気力がわかない」とはどういう状態?
「気力がわかない」という状態がどのようなものかを解説します。
気分低下の症状とは
日によって気分の浮き沈みがあるのは普通のこと。
しかし、
- 一日中気分が落ち込んでいる
- 何をしても楽しめない
- 表情がくらい
- 眠れない
- 食欲がない
- 疲れやすい
- めまいが起こる
こんな状態が続く場合、うつ病(抑うつ状態)の可能性があります。
参考:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」
クリニックを受診は必要?うつの可能性を考える
もし前述に似たような症状が数日間続く場合は、まず精神科や心療内科などの医療機関への受診を考えてみましょう。
「うつ状態」や「うつ病」というのは、自分自身で判断することはほぼ不可能。
一時的な気力低下であれば、少し休むことで回復がみられますが、もし病気であった場合は治療が必要です。
気力がわかない原因
ストレスや疲れ、孤独感、過剰なプレッシャーなど、「気力がわかない」という状態が起こる原因について詳しく解説します。
ストレスが原因で気力が低下する
ストレスは、気力低下の大きな原因です。
- 失恋した
- 友達とケンカした
- 試験で失敗した
- 職場の人間関係
などなど、日常の中でショックな出来事が原因で、気づかぬうちにストレスが溜まっていることがあります。
そういったストレスを放置することは、気力低下に続くのです。
コップに毎日一滴ずつ水を入れてもすぐ溢れることはありませんが、放置すると必ず溢れる時がきます。
何事も、溢れる前に対処が必要ですね。
仕事によるやる気の低下
気力がわかないのは、仕事が原因の可能性も挙げられます。
- 職場環境や人間関係
- 任されている仕事がうまくいかない
- 評価や仕事内容のマンネリ化
- 休みがない
「あるある」と感じた方も多いのではないでしょうか。
仕事はうまく進んでいて心が満たされている時は気にならないことが、ふとしたきっかけで気になって仕方がなることもあります。
小さいことが気になり出したら、気力低下のサインですね。
疲れが原因で気力が失われる
毎日の生活で感じるストレスから、次第に心身ともに疲れ、気力まで失う状態に陥る恐れがあります。
身体だけでなく、心も疲れていると、当たり前のことが当たり前にできないことも。
洗濯や掃除はもちろん、リラックスタイムであるはずのお風呂や睡眠までおろそかになり、回復ができないまま朝を迎える。
その繰り返しで、どんどん無気力になっていくのです。
気力を取り戻す方法4選
「気力がわかない」という状態から抜け出すための、あなたに合ったストレス解消法やリラックス方法を紹介します。
睡眠改善で気力を回復する
十分な睡眠は、身体だけでなく心を回復する大切な方法です。
眠っている間に人間の脳や体は疲労から回復し、記憶の整理や身体の成長、壊れた細胞の修復などが促進されると言われています。
十分な睡眠時間についてですが、これまで8時間と言わていました。
しかし、以下の表で分かる通りそれは間違いで、統計的には7時間睡眠の方が最も死亡リスクから遠いことがわかっています。
グラフ参考:睡眠リズムラボ
逆に寝過ぎも体に悪いようですね。
確かに、休日だからといって寝溜めすると、体が痛かったり、気分がダルくなったりしやすい気が…。
この時間が必ずしも正しいわけではありませんが、適度な睡眠を心がけましょう。
食事の改善が気力回復に効果的
食事も気力回復に大切なポイントです。
精神的な疲労回復には、ベータカロテン・ビタミンC・ビタミンEが特に効果的と言われています。
おすすめの食べ物は、
- 緑黄色野菜
- 柑橘類を中心とした果物
- 酢や梅干し
- アーモンド等のナッツ類
- 魚介類
などが挙げられます。
特にナッツ類は手軽に食べられますので、おやつがわりにピッタリです。
運動による気力回復の効果
運動は、気力低下等を伴う「うつ状態(うつ病)」の予防・改善に効果があるとされています。
カリフォルニア州のある地域の住民調査では、男女に関わらず、身体活動量
引用:運動によるうつ病・うつ状態の予防に関する基礎知識
の多寡だけではなく身体活動の変化も重要で、身体活動が活発になった者でうつ症状
の出現は減り、不活発になった者で抑うつ状態になりやすいことも示されています。
強度はそれほど重要ではなく、水泳、ヨガ、ジョギング、ランニングなどを数十分行うなどでも効果アリ。
何より、週に2〜3回など、定期的に運動ができる習慣をつくることが大切です。
好きなことに時間を使う
好きなことに時間を使うことが、何より心のリフレッシュになる。そう感じませんか?
前述の睡眠・運動・食事はもちろん大切。
ただ、他のことは考えずに熱中できる趣味などがあれば、心のリフレッシュにつながります。
- 映画やドラマを見る
- 旅行に行く
- グランピングに出かける
なんでも構いません。
好きなことに時間を取ることは、心の1番の贅沢なのです。
気力がわかない場合の対処法:3つのステップ
ここでは、「気力がわかない」状態が続く場合の対処法を紹介します。
①まずはとにかく休む
心身が疲れていたら、とにかく休む。これにつきます。
- 睡眠が取れていなければ十分な睡眠をとる
- 仕事を休む
- 学校を休む
- PCを開かない
- スマホを見ない
仕事や家事を含め、いつもの日常から距離を置き、とことん休んでみましょう。
②抑うつ症状がつづく場合の対処法
休息をとっても抑うつ症状がつづく場合は、専門家である心療内科や精神科を受診することが重要です。
抑うつ症状は自力で克服できるものではなく、適切な治療が必要です。
治療法としては、認知行動療法などがあります。
認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。
引用:認知行動療法センター
自分で出来ることでは、繰り返しになりますが、運動や食事の改善、睡眠の質の改善など。
また、生活習慣の見直しも有効です。
③家族や友人の支援をうける
家族や友人の支援を受けることは、抑うつ症状の改善にとても役立ちます。
最初は抵抗があるかもしれませんが、自分が抑うつ症状に苦しんでいることを周りの人に伝えることが大切。
その際に、自分が「何を必要としているのか」と「何をしてほしくないのか」を伝えると、周りの人がサポートしやすい環境にしてくれる場合があります。
自分で何かをするのがつらい場合は、家族や友人に手伝ってもらうこともできますよね。
例えば、
- 一緒に散歩をする
- 一緒に料理をする
- 話を聞いてもらう
などなど。できる範囲で支援を受けることが大切です。
本記事のまとめ
本記事で紹介した内容の要点は以下の通り。
- 気力がわかない場合は早めの対処が必要
- 気力低下はうつなどの病気のサインかもしれない
- 医療機関でのチェックと早期治療が重要
ただの気分低下だと思わずに、長引く場合は早めの対処がポイントです。