眠い時にイライラしちゃってなかなか眠れない。
眠る前にとても情緒不安定になってしまうんだよね…。
これって不眠症なのかな?
そんな悩みをかかえているかたも多いのではないでしょうか?
眠る時にイライラしてしまうと、なかなか眠ることができないですよね。
眠ることは大切なこと。
それを損ねてしまうと、健康状態に異変がきたす可能性があります。
- 眠れないでイライラする原因
- 不眠症の概要と原因
- 不眠症チェック
- 眠れないイライラの対処法
本記事では「眠れないでイライラ」の原因と対処法を解説します。
この記事を読んで、少しでもいい睡眠がとれるようにお手伝いができたら幸いです。
これであなたも睡眠名人に!
眠れないでイライラする原因
それにはさまざまな原因がありますが、主に三つの分類にわけられます。
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- 精神疾患
順番に解説しますね。
過度なストレス
過度なストレスは、自律神経に支障をきたします。
自律神経には、主に交感神経と、副交感神経にわかれています。
日中は交感神経がはたらき、活発な気持ちに。
夕方からは副交感神経がはたらき、リラックスや眠りに誘います。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれています。この2つはそれぞれ反対の働きをもっていて、交感神経は主に体を活発に動かす時に、一方、副交感神経は主に体を休める時に働きます。例えば、心臓の鼓動を速くするのは交感神経の働きで、ゆっくりさせるのは副交感神経の働きです。その他、血圧を上げたり瞳孔(ひとみ)を大きくしたりするのは交感神経、血圧を下げたり、ひとみを小さくしたりするのは副交感神経によるものです。このように交感神経と副交感神経は、互いにバランスを取り合って、体を調節しています。
引用:大正製薬「ウェルネスコラム」
双方のリズムがストレスによって乱されてしまうと、眠る前まで交感神経がはたらき、眠りにくくなるわけですね。
ストレスを抱えていること自体で、自律神経の乱れにかかわり、睡眠によくありません。
ホルモンバランスの乱れ
とくに女性に多くみられる症状のひとつです。
月経困難症といって、月経の前後に女性ホルモンの関係でイライラしてしまい、眠りが浅くなる、または寝つきが悪くなったりします。
また、更年期障害でも、女性ホルモン分泌の急激な変化により自律神経が不安定になり、眠りが浅かったり熟睡感が起きたときになかったりという症状があります。
女性ホルモンだけでなく、ホルモンの乱れによってイライラしてしまう場合も。
副腎ホルモンには、コルチゾールやアドレナリンなどのホルモンがあります。
アドレナリンの分泌が過剰になると、脳が覚醒状態になり、イライラしやすくなります。
ストレス過多になると、コルチゾールの分泌が増えてしまい、甲状腺ホルモンなどのの分泌を促進し、交感神経が増えてイライラする原因になります。
精神疾患
精神疾患が原因で不眠状態になるということも実証されている事実。
例えばうつ病の場合、眠れないことが代表的な身体症状のひとつとも言われています。
うつ病以外でも、躁うつ病の躁状態や、統合失調症などの病気の際、脳神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンなどが過剰に分泌され、イライラの不眠の原因になります。
躁状態では、
・多弁
・過活動
・攻撃的
・衝動性亢進
など、過覚醒状態に。
統合失調症では、
・幻覚
・幻聴
・被害妄想
などの精神運動興奮が生じることも。
また、命の危険に直面するような出来事によって揺り動かされる、過度な精神的ストレスや恐怖、ショックにより生じるPTSD(心的外傷後ストレス障害)では、過去のトラウマなどのフラッシュバックがおこり、さらにイライラや不眠の原因となることがあります。
眠れないでイライラは不眠症かも|一般的な症状は?
イライラして眠れない。それは不眠症の症状の一つと考えられます。
不眠症にも2種類あり、
- 慢性不眠症
- 短気不眠
にわかれます。
不眠と日中の不調が週に3日以上あり、三ヵ月以上続く場合は慢性不眠症、三ヵ月未満の場合は、短気不眠症にあたります。
また、不眠症とは違い、過敏症という病気も、不眠症の原因になるといわれています。
過敏症とは、HSP、繊細さんと分類されています。
・今日の私は誰にも迷惑をかけずに生きられたかな?
・誰かを心配せちゃったかも
・仕事は上手くできたかな?
などと頭の中でぐるぐるといしているうちに、自分自身がいやになって、考えている間に朝日が……そんなことを経験したことはある方、過敏症かもしれません。
・時計の秒針の音が気になって眠れない。
・外の風の音が耳から離れない。
・遠くからの車の走る音がうるさい。
そんな騒音が支配するこの時代。
繊細さんはとても生きづらい性格の持ち主です。
どうしても眠れない。そんな時もとりあえず布団に入って目を閉じてみましょう。
それだけでも、体は休まります。
不眠症の根本的な原因
根本的な原因。すべて「今日なんだか眠れないな」から始まります。
誰でも一度は経験した事があるのではないでしょうか。
十分な睡眠を取れていないことからはじまる、
・日中の眠気
・心身の不調
・物事に集中できないなどといった、家事や仕事への影響
約三ヶ月くらい慢性化すると、不眠症と診断されます。
不眠症と診断されてしまったとはいえ、無理に眠ろうとするのは余りおすすめできません。
不眠症と診断されたことによる“急ぎ”が、更なる不眠症をまねくことがあるのです。
不眠症かどうかを特定する方法
結論、医師の判断ですね。
とはいえ、個人でも判断できる材料はもちろんあります。
- 寝付くのに時間がかかる
- 寝ても、途中で目が覚めてしまう
- 早朝に目が覚めてしまう
こんな症状が週3回以上みられ、続くようでしたら、不眠外来をおすすめします。
また、不眠症の裏に精神病がひそんでいる可能性もあります。
それが、一番恐いことですね。
「眠れないでイライラ」に対処する方法
イライラせずに眠るコツは、とにかく心身ともにリラックスすることです。
例えば、
- ストレッチなどで少し体を動かす
- 規則正しい食生活を心がける
- 温かい飲み物を取るようにする
- アロマを焚いたり、音楽をかけたりする
他にもたくさんありますよね。
とくにおすすめなのは、温かい飲み物を飲むことでしょうか。
注意点としては、緑茶やコーヒーにはカフェインが入っているためNGなこと。
はちみつ入りのホットミルクも、ダイエット中の場合、乳分が多く含まれているので難しい所ですね。
迷ったらハーブティーでOKです。
とくにカモミール。
カモミールは他のハーブと比べて、心をリラックスさせる作用があります。
古くは、睡眠導入剤や、鎮痛剤につかわれていたこともあったり。
今はスーパーなどにも陳列されていることの多いカモミールティー。
試してみるのもいいでしょう。
人生において「良い睡眠」は重要
良い睡眠はいい人生をつくる。どこかで誰かが言っていそうですが完全に同意です。
人は年を重ねるごとに、適切な睡眠時間が30分ほど短くなっているといいます。
しかし、「良い睡眠」を取ることにこしたことにはありません。
「良い睡眠」をとることのメリットは、
- 疲労回復効果アップ
- ストレス解消
- 肥満予防
- 健康維持
- 美容
まだまだあるでしょう。
気持ちよく眠って、たっぷりの朝日を浴びる。
一日のスタートは明るく生きていきたいですよね。