職場や学校で、どうしても好きになれない人がいる。
嫌いな人ほど、その行動や言葉に注意がむいてしまう。
私って、酷い人間なのかな?
社会人になってからうつ病と診断された方、こんなお悩みお待ちではありませんか?
会社で積極的に仕事をまかされ、得意先からも信頼されはじめる。
一番忙しく心身のケアが疎かになりがちな時期ですね。
うつ病とは、精神的なストレスと身体的なストレスで脳が少し疲れてしまった状態です。
放っておくと、自分はもちろん、家族にもっと迷惑をかけてしまう可能性も。
そうなる前に、思い切って休むことに時間を使いましょう。
この記事を読んで、うつ病で休職中の方におすすめのリフレッシュ方法や、うつ病を改善するためのヒントを見つけてください!
うつ病の方が会社を休んでも罪悪感を感じる必要なし
うつ病は、約16人に1人がかかるとされています。
人が骨折で休むように、うつ病も同じ。罪悪感を感じる必要はりません。
- 最近よく眠れないんだよね。
- 新しい仕事がどうやっても覚えられない。
- 表情が暗いっていわれた。
- 食欲がない。
- 涙もろくなった。
そんな症状がつづくのがうつ病です。
一度悪くしてしまうと、治すのに数年はかかるでしょう。
私の父親は重度のうつ病です。
会社で長い間パワーハラスメントを受け続け、それでもがんばって働いてしまった結果が精神科通い。それから、引きこもりになってしまいました。
もう70歳の手前まできている年なので、無理に働いて欲しいとは思いませんが一日中部屋にこもりマンガとアニメ、ネット小説を見る日々。
一家の大黒柱として働いてきたひとの、これが老後なのか。
なんだかとても寂しいですね。
だからこそ、みなさんには早めの対処をおすすめします。
うつ病で会社を休むことは、けっして悪いことではないのです。
休むことで心身リフレッシュをしよう
会社を休む一番の目的は、心身ともにリラックスすることです。
これが、うつ病からの早い脱却につながります。
会社を休む事への罪悪感や焦りなどもあると思いますが、第一は自分。
なるべく心身に負担をかけないように、自宅で過ごすこともありでしょう。
または医療機関への入院も考えられます。
実際に、1か月程度の休養としての入院をすすめる病院もあるほどです。
とにかくいま自分にふりかかっているストレスから逃れること。
自分にあったリフレッシュ方法で、しっかり休みましょう。
会社を休む一番の目的は、心身ともにリラックスすることです。
これが、うつ病からの早い脱却につながります。
会社を休む事への罪悪感や焦りなどもあると思いますが、第一は自分なのです。
なるべく心身に負担をかけないように、自宅で過ごすこともありでしょう。
または医療機関への入院も考えられます。
実際に、1か月程度の休養としての入院をすすめる病院もあるほどです。
とにかくいま自分にふりかかっているストレスから逃れること。
自分にあったリフレッシュ方法で、しっかり休みましょう。
仕事を休むことは当たり前の権利
疲れたら休む。当たり前です。
それは、法律にも定められている権利。
使用者は1日の労働時間が6時間を超える場合には少なくとも45分、8時間を超える場合には少なくとも60分の休憩を勤務時間の途中で与えなければいけません(労働基準法第34条)。
引用:厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」
休憩時間は労働者が自由に利用できるものでなければならないので、休憩中でも電話や来客の対応をするように指示されていれば、それは休憩時間ではなく労働時間とみなされます。
また、労働契約において労働義務を免除されている日のことを休日といいます。使用者は労働者に毎週少なくとも1回、あるいは4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。(法定休日、労働基準法第35条)
一度、現在の労働条件を見直してみましょう。
休日は社会人に与えられた当然の権利です。
休職時のお金事情
お金の面でも安心材料はあります。
休職するにあたって一番困るのはお金ですよね。
社会保険に加入している場合は会社を4日以上休めば「傷病手当金」をもらえることはご存知ですか?
傷病手当金の制度は、健康保険の被保険者が病気や怪我が原因で会社を休むことになり、十分な給料をもらえなくなった時に発生する制度です。
傷病手当金をもらうにあたって、以下の条件が満たされることが重要です。
- 業務外の病気や怪我で療養中であること
- 療養のため、労務不能であること
- 4日以上休んでいること
- 給金の支払いがないこと
また、傷病手当金の申し込みには、
- 申請者情報や、申請内容を記入する申し込み用紙
- 事業主に書いてもらう証明書
- 医師からの意見書
の、3つが必要となります。
会社によっては精神疾患の場合、傷病手当金のことを教えてくれない会社もあるので注意です。
傷病手当金はもらっても良いお金です。
それだけ社会保険を支払っています。
社員の休職を受け入れるのは、会社側の義務でもあります。
安心してリフレッシュしましょう。
うつ病の方におすすめの休職中の過ごし方
問題なく休息できる時間が取れた次のステップは、安心して休むこと。
おすすめの過ごし方をご紹介します。
自分自身と向き合う時間を取る
人のことを気にせずに、自分だけに集中できる。
こんな贅沢なことはありません。
自分自身がわかるのはやはり自分だけです。
ただ向き合うだけでは問題解決にはなりません。
「自分」と「自分の患ったうつ病」をわける考え方があります。
自問自答を繰り返すよりも、話しやすい友人に相談するように切り離して考えてみませんか?
どういう状態が「うつ」なのか。
「うつ」はどんな時に出てくるのか。
そのように考えた時、うつのせいで、自分は仕事を休職するほど苦しんでいる。
そう思うことで、すこし楽になりませんか?
うつ病を客観的に見たうえで、自分自身と向き合う時間を作ることが、うつ病を克服するリハビリにつながっていくのです。
心身共にリラックスできる趣味に没頭する
好きなことを好きなだけすることは、一番リラックスできます。
誰にでも趣味はあるものです。
「そんなものはない!」
そういう方。
今手に持っているスマートフォンはなんですか?
カバンの中に入ったナンバープレイスノートはなんですか?
それが、趣味のひとつということです。
時間を忘れて楽しめるものはきっとあるはずです。
たとえば、私の水彩画教室の先生は定年をむかえてから水彩画をはじめたそうです。
小学校では、美術はオール1。
職業は日本各地を渡り歩くエンジニア。
水彩画とは無縁の方でした
ただ定年が目の前になった時。
なにか趣味を見つけよう。
そう思い、いろいろなものを試したといいます。
しかし、
- 陶芸は家が汚れるからダメ。
- 木彫りも奥様からNG。
- 油絵は臭い。
- 日本画は絵の具が高いから無理。
そんななかで、ふと見た展示会のポスターにつられて初めて美術館に入ったそうです。
その時に見て感銘をうけた作品が水彩画で、たまたま埼玉の画家が描いたもの。
先生の第二の人生の始まりでした。
休職中も、同じことがいえると思います。
元々趣味を持っている方ならばその趣味に没頭してみてください。
見つからない方は辺りを見回してるといいでしょう。
心身共に集中し、リラックスできる趣味が見つかるはずです。
身体を動かす運動をする
体を動かす運動は、科学的にもうつ病にいいとされています。
アメリカの研究者グループによれば、
- 運動療法を16週間受けた患者
- 抗うつ剤で同じ期間治療した患者
- プラセボ(偽薬)で治療された患者
それぞれを比較したところ、運動療法を行った患者と抗うつ剤治療患者はプラセボの患者に比べてうつ病が軽くなること。
運動療法と抗うつ剤の効果はほぼ同じだったのだという研究結果がでています。
あくまでうつ病の場合ですが、薬に頼らず適度に体を動かすことが寛解期に向かうこともあるということです。
引きこもる前に、つきそってくれる家族と太陽光を浴びに散歩に出てみる。
太陽光を浴びることは精神疾患以外の病気でも有効な治療法です。
体を動かす運動は、うつ病の悪循環から逃れられます。
カウンセリングや治療をする
うつ病は通院が必要な病気です。
ひどい方の場合は、カウンセリングもすすめられるでしょう。
私ははじめ適応障害と診断されたのですが、過去に不登校になり通った精神科でカウンセリングを受けていたことを思い出し、主治医の先生に切り出したのがはじまりでした。
カウンセリングはそのカウンセラーによってさまざまですが、いろいろな話をします。
- 好きな芸能人の話。
- 家族間のトラブル。
- 描いているイラストの話。
- 執筆中の小説の話。
他愛もないことから、時には重要なことまで本当にたくさんの話を聞いてくれます。
カウンセリングによって、悩んでいたことが解決したり、発見があることもたしかです。
しかし、カウンセリングは自己負担なので、高額な病院やクリニックが多いです。
自分が大変な時にはとても役に立つこともあるということを心に入れておいてください。
うつ病を改善するための実践的な方法
休職はできたけれど、うつ病はどうやって治すのだろう?
そう思った方も多いでしょう。
2章で書いたことは、ほんの一部に過ぎません。
これから説明します。
自分自身の状態を正しく理解する
自分の今の状態を正しく理解する。それは重要なことです。
「もういい大人なんだから、甘えないで」
そういう人もいるでしょう。
だからといって、自身の病状から目を背けてしまうことはNG。
もっとうつ病が悪化してしまいます。
自分と向き合って、今の状態を理解するやり方があります。
おすすめは、自分の今の状態をメモしていき、文字に起こしていく方法。
それによって、
「いま、こんな状態なんだ」
そんなことを理解できる筈です。
口に出すよりも文字として書いていくほうが、客観的に物事をとらえることができます。
今、うつ病に関する本もたくさん出ています。
その本を読むことも、自分自身の状態を正しく理解することにつながったり。
ですが、精神病患者の場合ほとんどが文字が読めない。
読むと疲れてしまう。
などの症状に悩まされています。
そのために、マンガ形式で出版される本があることも覚えておきましょう。
おすすめの書籍を念の為載せておきますね。
おすすめ①:ツレがうつになりまして
うつ病という病気が世の中に出まわり始めたさきがけの本です。ドラマ化、映画化もされています。スーパーサラリーマンだった旦那さんが急にうつ病になり、壊れていく日常のなかでも楽しくユーモアにあふれた日常をつづったマンガ形式の本になります。
おすすめ②:ぼくのオカンがうつになった
母親がうつ病とともにパニック障害を併発してしまった実話を元にしたコミックエッセイになります。今まで優しかった母親が、急に人がかわったようにヒステリックになってしまったり、精神病棟に入院してしまったりと、大変な思いをしている主人公が、同じような経験をしている読者に向けた本になります。
です。共にマンガ形式なため、読みやすいかと思います。
自分の今の状態を正しく理解し、納得することが休職をしているうちのひとつの目的でもあるのです。
適切な治療やカウンセリングを受ける
先生との治療やカウンセリングを受けることも治療です。
うつ病はまだよく解明されていない脳の病気です。
発病前の「日常生活」に戻れることはありません。
投薬によって楽になったとしてもそれは寛解期にすぎず、再発のリスクを抱えての生活になります。
治療の最終目標は寛解期ではなく、その先の回復期。
回復期とは、再発なく生活を送れる期間のことです。
そこまでいくのには、長くかかります。
自分の悩みを知っている人は自分ひとりだけじゃない。
けっしてひとりで悩まないでください。
精神科の先生が家の扉ならば、臨床心理士をもつカウンセラーは鍵のようなものです。
カウンセリングは具体的な問題だけではなく、なにげないことを話すうちに、考え癖が身につくようになり、
「こんな方法もあるんだ」
と、いうヒントにつながるとも。
うつ病には、適切な処置が必要なのです。
健康的な生活習慣を身につける
健康的な生活習慣を身につけることも、うつ病を改善する一歩です。
休職中、ついつい乱れがちな生活習慣。
- 朝遅く起きて、夜遅くまで眠らない。
- 三食きっちり食べない(食べる気力もない)
- 引きこもる事による運動不足
そのような生活を送っていては、よくなるものもよくなりません。
昼夜逆転による睡眠バランスの乱れは、自律神経にも影響します。
そして、ストレスにもかかわってきます。
- 眠る時間と起きる時間を平均化させる。
- 三食きっちりご飯を食べる。
- 太陽の光を浴びて、適度な運動をする。
この3つを意識してみてください。
精神薬のほとんどに含まれれている作用が、食欲増進や体重増加です。
今はなんともなくても、気がついたらうつ病になる前よりも空腹感が増してついつい間食癖や、一回一回の食事量が増えていませんか?
結果が出てしまう前に心がけていれば、体重の増加も少なくなるでしょう。
当たり前の生活習慣ですが、それができなくなるのが精神病なのです。
家族にも理解を求め、しっかりとした生活を送るようにする。
これが、職場復帰へのはじまりになります。
まとめ
うつ病で会社を休むことは罪悪感を感じることではありません。
むしろ、必要なことなのです。
自分自身と向き合い、リラックスをして、カウンセリングなどの治療を受けましょう。
下記したようにうつ病の改善の時間にもあてるといいですね。
・自分自身の状態を正しく理解する
・適切な治療やカウンセリングを受ける
・健康的な生活習慣を身につける
回復期を目指して、がんばらないようにがんばりましょう。
最後にもう一度。罪悪感を感じることはけっしてありません。